中津城
(徳川御連枝奥平家居城・奥平家歴史資料館)
2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公、 豊前の国、中津藩初代藩主の黒田孝高(官兵衛)が築城した中津城。
黒田孝高は築城の名手とも呼ばれていたそうで、今回はその中津城をご紹介いたします。
孝高(よしたか)とは諱(いみな:身分の高い人の実名。生存中は呼ぶことをはばかった)で、一般的には官兵衛という名が浸透しており、また、のちの移封(国替)先の筑前の国(現福岡市周辺)では黒田如水としても有名ですね。
日本三大水城(中津城、高松城、今治城)の一つに数えられる中津城は周防灘に面しており、
福岡県と大分県の県境を流れる山国川の河口にその歴史を色濃く残しております。
別名を扇城というそうで、潮の満ち引きでお濠の水位が上下するのも特徴だそうです。
現在、高校のバレーボールで有名な東龍谷高校は旧校名が扇城高校と言い、今も中津市内には
扇城タクシーという会社もあり、今も昔も中津周辺のシンボルですね。
敷地内にはお城に加えて、奥平神社、中津大神宮、城井神社、中津神社とそれぞれに逸話や伝説がある4つの神社があります。
ここまで黒田藩としてご紹介してまいりましたが、実はこの中津城は1588年に
築城されてから、歴代の藩主が黒田家(1587年~2代)、細川家(1600年~2代)、
小笠原家(1632年~5代)、奥平家(1717年~9代)と移り変わっているのも特徴です。
地元では、それぞれの家に愛着を感じている人も多く、それぞれの歴史を調べてみるのも
楽しみの一つかもしれませんね。
現在は、奥平家の歴史資料館となっており、重要文化財(※下記参照)などの展示がされております、お城好き、歴史好きの方には絶好の観光ポイントだと思います。
詳細は公式HPでご確認した上で、現地に足を運んで頂ければ幸いです。
中津城
住所:大分県中津市二ノ丁本丸(JR中津駅より徒歩15分程)
TEL:0979(22)3654
中津城公式HP:http://www.nakatsujyo.jp/history.html
最後に、中津といえば、言わずと知れた福沢諭吉先生の生誕の地でもあります。
福沢諭吉先生の生家も中津城より徒歩10分程で訪れる事もできますし、
大河ドラマにもどりますが、ライバル関係にあった宇都宮鎮房(城井鎮房)の伝説が残る合元寺(赤壁寺)も近くにあります。どの様な伝説かは検索して頂ければ・・・。
- 天下ご免白鳥の槍
- 歴代藩主着用鎧
- 陣営具、衣装
- 長篠合戦図
- 鳥居強右エ門磔図
- 徳川家康親筆軍法事
などの由緒ある著名な宝物をはじめ奥平家刀剣禄や藩臣録、士族分限帖、馬術、柔術、剣術、槍術、各師師範奥伝の書や絵画などとても貴重な物が展示されております。